2011年8月12日金曜日

脱税大国インド


ラマ・マーシー氏が、インド都市、ハイデラバードで所有するマンションの売却を終えたとき、買い手からルピーの札束が大量に入ったバッグを受け取っ た。この金は税務署員には決してわからない売買代金の一部である。「私が現金で受け取った額は、売買価格のおよそ40パーセントです。」と、ソフトウェア 会社で働いている39歳のマーシーは、言う。 「これは違法ですが、インドでは、税金を支払うのを避けることがはびこっています。」
「インドは毎年脱税により14兆ルピー(3140億ドル)を失っており、そのことは道路、港湾、電力への投資のための資金を奪っている」とアルン・クマ ルー(インドに住む、「ブッラックエコノミー」の著者)は言う。IMF(国際通貨基金)のデータによれば、政府の一般会計歳入は、インドの国民総生産1兆 5000億ドルのおよそ18パーセントにあたり、BRICsの4カ国中で最低である。歳入が大変少ないことに対応し、現在、マンモハン・シン首相は、この 半世紀で最大規模の税制大改革を試みている。


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