2011年6月4日土曜日

モーリシャス、租税情報の交換に関するインドのへの対応

モーリシャス政府とインドは、税務当局との租税情報の共有を初めて行ったと報じた。

インドは、情報交換協定を盛り込むようにモーリシャス との既存の二重課税回避協定を再交渉中であるが、モーリシャスを経由する対内投資の金額について、関心を寄せている。 モーリシャスは、国際協力への消極的な姿勢、銀行業の厳重な守秘及び資金洗浄防止手続きの貧弱により、2009年にはTJNが96パーセントの不透明度と 評価した秘密主義の国である。

この不透明さは、オフショアに逃れたインド資本にとって、資本をインドに還流させるため、ダミーのオフ ショア会社を経由して外国からインドへの海外直接投資のふりをして投資を行ううえで役立っている。これにより、モーリシャスは、オフショア所在のインド資 本にとって役立つ投資センターとなっている。
エコノミックタイムス紙は、モーリシャスは、インドに対する2000年4月以来の海外直接投資 (FDI)のうち42%、すなわち計1300億米ドルのうち、542億2千万米ドルを占めたと報じた。国内投資家は、海外からの直接投資を装うことによっ て、通常享受できない税金と規制の優遇を受け取れる。すなわちオフショアに資産を保有することは、インドの富裕層にとって巨額の脱税をすることを可能にし ている。

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- あとがき -

モーリシャスはヨーロッパでは観光地として高い人気が有り、機能面では、オフショアの中でも非 常にセキュリティの高い国の一つです。オフショアでありながら証券取引場も有り、モーリシャス証券市場で上場する企業もあります。上記のニュースのよう に、モーリシャスはインドへの投資を行う際のハブ的な機能として良く利用されています。

また、投資家を保護する法整備が非常に整っている点が特徴であり、多くの起業家や大口投資家がモーリシャス法人を利用しています。オフショア機能としては安定しており、今後も高い人気を維持する事が予想されます。

オフショア法人設立・オフショア金融ビジネス専門

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